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湿疹・かぶれ

どういう病気か

湿疹・かぶれの原因として以下のものがあげられます。1によって皮膚の表面に炎症が起こります。2はなくてもなることがあります。

1. 外因(誘因)

種々のアレルゲン(ダニ、ほこり、花粉、金属、植物、汗など)、物理的刺激(日光、温熱、寒冷、乾燥、湿潤、掻破、摩擦など)、化学的刺激(薬品、洗剤、化粧品、汗など)、昆虫や微生物(かびや細菌)など

2. 内因(体質)

アトピー体質、ドライスキン、接触アレルギー、細菌・かびアレルギー、発汗や皮脂分泌異常、皮膚からの吸収亢進など

どの湿疹や皮膚炎でも言えることですが、患者さんご本人が思いもしなかったようなことが原因となっている場合があります。長く続くような場合、パッチテストパネル検査で思いがけないアレルゲンに対する反応が判明することもあります

治療

湿疹や皮膚炎の治療の基本は取り除ける原因や悪化要因を取り除き、炎症を抑えます。炎症がある程度強くなれば、炎症を抑える効果の強いステロイド剤を使用します。

(2004年2月に院長が講演したアレルギー週間静岡県患者相談会講演内容から抜粋し加筆)。

湿疹の種類

1. 貨幣状湿疹

円形の貨幣(コイン)のような湿疹が全身どこにでもできます。この湿疹の原因は様々ですが、冬のみに症状がでているのであれば、皮膚の乾燥が原因かもしれません。しかし原因不明ということも少なくありません。症状が軽ければ適切なスキンケアを行い、室内環境を整えることで、ある程度は予防可能と考えます。軽い湿疹ならスキンケアだけでも治りますが、徐々に悪化するような場合は、薬が必要になります。
きちんと治療がなされないと一年中続く場合もあります。また治療していても一年中続く場合には、金属アレルギーが関係していることもありますので、一度検査をしましょう。

(静岡新聞2006年7月に掲載された院長執筆記事を抜粋し加筆)

2.汗疱・汗疱状湿疹・異汗性湿疹

手のひら、足のうら、指の間に明らかな誘因なく水ぶくれが出たり消えたりする病気で、小さい水ぶくれが多発し、うすく皮が剥けるものからおおきな水ぶくれになって、赤みや痒みを伴うものまで、その程度はさまざまです。最近、表皮内の汗管(かんかん)の中から汗が漏れ出して炎症が起こっていることがわかってきました。

この病気は一見手足のミズムシと似ていて間違われやすいのですが、真菌や細菌、ウイルスによる感染症ではなく、決して人にうつることはありません。原因は不明ですが、手足の多汗や金属アレルギー、アトピー素因に伴うことがあります。金属アレルギーの場合はパッチテストで原因金属を特定することができます。

基礎疾患として多汗症を伴う時はまめに手足を洗い、できる限りゴム手袋などむれやすいものは使用しないようにすることが大切です。

3.手湿疹(主婦湿疹・手荒れ)

主婦湿疹は主婦、料理人や美容師などの水を頻繁に使う人にできる手の湿疹で、一種の職業病と言えます。原因は様々で洗剤、シャンプー等に含まれる界面活性剤、薬品、食品による化学的刺激や道具を使用することによる機械的刺激が考えられます。また食品の成分、それらに含まれる防腐剤などの添加物によるアレルギーの場合もあります。水をあまり使わない人の場合は日常生活で頻繁に触れるもので思いがけないものが原因となっていることがあります。

長く続くような場合、パッチテストパネル検査をしてみると原因がわかるかもしれません。完治には、原因となるものをつきとめ、これとの接触を避けることが必要ですが、原因不明なことが多く、原因がわかってもこれとの接触が仕事上避けられないこともあります。

治療として保湿剤やステロイド剤などの外用が使われますが、湿疹を起こした皮膚は刺激に弱く、かぶれも起こしやすいために、塗り薬を用いると同時に保護することが重要です。ゴム手袋を直接するとかぶれることがありますので、保護には綿の手袋をした上にゴム手袋をするのが良いと思います。完璧に保護するのは難しいですが、こまめに保護することが大事です。当院では保護クリームも販売しておりますのでご相談ください

(静岡新聞2000年に掲載された院長執筆記事を抜粋し加筆)

4.皮脂欠乏性湿疹(皮膚の乾燥・かゆみ)

加齢や気候的な乾燥(この地方では特に冬季)、環境的な乾燥(エアコンの長時間使用)、生活習慣による乾燥(洗い過ぎ、熱いお湯の使用)などによって皮膚が乾燥します。乾燥した肌は敏感になり、色々な刺激によって皮膚炎やかゆみが起こりやすい状態になっています。体が温まるとかゆみが出ることが多いです。

治療の基本は保湿剤ですが、湿疹になっている部分はステロイドを併用します。生活習慣の改善も必要です。かゆみがひどい場合や無意識に掻いてしまう場合にはかゆみを減らす抗ヒスタミン薬の飲み薬も併用するとよいでしょう。保湿成分の入った入浴剤も有効です。当院で保湿成分の入った入浴剤も販売しております。

5.接触皮膚炎(かぶれ)

一般に「かぶれ」と呼ばれている接触皮膚炎は、身の回りにあるさまざまな物質が皮膚に触れることで生じる皮膚炎です。その原因が、刺激作用によるものか、アレルギー反応によるものかで、一次刺激性皮膚炎とアレルギー性皮膚炎に分かれます。

私たちの周囲に存在する全ての物質が、接触皮膚炎の原因物質になる可能性をもっていますが、アレルゲンとなる代表的なものは、化粧品、衣料品、金属、ゴム、染料、樹脂そして医薬品(外用剤)や植物などです。一次刺激性皮膚炎は、肌に触れた物質の刺激が、皮膚の抵抗いき値を越えると起こります。その原因としては、ガソリン、錆止め油、消毒剤そして強い酸、アルカリなどが代表的なものです。

接触皮膚炎は原因である物質さえ同定できれば、治りやすい疾患です。しかし、症状を見ただけでは、原因を特定することはできません。原因物質を特定するためには、パッチテストが現時点で最も信頼できる有効な検査法です。また、血液検査で好酸球の増加、血清IgE値でアトピー素因の有無を調べることも重要です。

本来は皮膚炎が治ってからパッチテストを行うのが良いのですが、なかなか治らない湿疹や皮膚炎の患者さんに実施することもあります。パッチテステトパネル検査で思いがけないアレルゲンに対する反応が判明することもあります。ご自身の生活で注意すべきものを明確にすることができますので、今後の皮膚炎予防につながります。

かぶれの身近な原因

日常生活で
・アクセサリー:ニッケル、クロム、コバルトなどの金属が汗に溶け出してかぶれることがあります。
・ゴム:ゴム自体にかぶれる場合と、ゴムに含まれている化学物質でかぶれる場合とがありますが、皮膚との接触を弱めることで症状が改善することもあります。
・時計の革ベルト:皮をなめす時に使用されるクロムが原因になります。夏や汗をかくようなときは外しましょう。
・衣類・布団:染料、柔軟剤、蛍光物質などの化学的刺激、ダニ、カビなどの生物由来の刺激、繊維自体の刺激など多くの原因が考えられます。洗剤や柔軟剤を減らす、天日に干す、化学繊維を避けるなどの対策が考えられます。
・化粧品:化粧品の成分によるかぶれ、化粧品が付いていることによる刺激、どちらも原因になります。
・洗剤:皮膚の表面の脂を洗い流して、弱い刺激を与え続けることでかぶれを起こします。水仕事の回数を減らす工夫をし、綿の薄い手袋の上にゴム手袋をして洗剤に触る回数を減らすようにしましょう。当院では保護クリームも販売しております。
・植物性精油:ラベンダー、ベルガモットはアロマテラピーでよく使われますが、かぶれや光かぶれの原因になります。
植物で
・うるし:うるしの樹液に含まれるウルシオールがかぶれの原因です。樹液や葉に触れると激しいかぶれを生じます。またうるし塗りの箸、漆器も原因となります。
・サクラソウ:品種によってプリミンというかぶれの原因物質が含まれています。プリミンは葉や茎の毛に含まれていますので触らないようにしましょう。
・キク:栽培者や花屋の従業員などに職業性皮膚炎が起こります。
・イチョウ:ギンナンの果肉にイチオールというかぶれの原因物質が含まれています。ギンナンが実る季節にギンナンを素手で拾うと危険です。食べる部分は種子の中身ですので、大丈夫です。
食べ物で
・マンゴー:ウルシ科の植物です。口の周りに果汁をつけないようにしましょう。ウルシでかぶれる人は要注意です。
・キウイ、山芋:キウイでは果肉に、山芋は皮の周囲に含まれるシュウ酸カルシウムという物質がとがった結晶になっていて、肌に刺さってかぶれます。
・たまねぎ:包丁などで切った時に発生するアリシンでかぶれることがあります。水溶性なので水で洗い流しましょう。

6.毒蛾皮膚炎(毛虫皮膚炎)

毒蛾(ドクガ、モンシロドクガ、チャドクガ)の幼虫、または成虫の体表、卵のおおいには肉眼で見える長さではありませんが、非常に小さな毒針毛があり、これが皮膚に刺さって皮膚炎が生じます。通常は毛虫に接触した日の夜から翌日に症状が出はじめますが、明らかに虫や卵に触らなくても、飛び散った毒針毛が知らない間に皮膚や衣服に付いて症状が出ることもあります。死骸からも毛が飛んでつくことがあります。最初はヒリヒリし、次第に痒みがひどくなり、小さな赤い斑点が盛り上がって丘疹(きゅうしん)となります。通常、多数の毒針毛が一度に刺さるため、多数の小丘疹が多発偏在し、特徴的な発疹となります。
チャドクガの幼虫は茶、ツバキ、サザンカの葉などを食べ、年2回、6~7月と9~10月に成虫になるため、この時期の被害が多いです。

治療は毒針毛を良く洗い落として、強いステロイド剤を塗布します。かゆみを減らす抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤内服の併用も効果的です。これらの薬剤は市販されていますが、市販薬で良くならない場合は、より強力な薬剤での治療が必要ですので専門医を受診してください

(静岡新聞2007年4月に掲載された院長執筆記事を抜粋し加筆)

7.脂漏性皮膚炎(頭のフケ・かゆみ)

脂漏性皮膚炎は皮脂の多い部分に起きる慢性炎症です。誰の皮膚にもいるカビが皮脂を分解し、分解された皮脂が皮膚に赤みやカサカサを起こします。症状が出やすいのは頭皮、髪の毛の生え際、眉毛や耳や鼻のまわりです。頭皮ではフケが多い、頭が痒いという症状になり、フケ症も脂漏性皮膚炎の軽症のタイプと考えられています。ビタミン不足、ホルモンのアンバランス、不規則な生活、ストレス・疲労・寝不足などで皮脂のバランスが乱れることが主な原因でおこります。

カビを減らす塗り薬が基本的な治療になりますが、炎症やかゆみが強い場合にはステロイド外用剤を併用します。あやまって強いフケとりシャンプーを頻用して、かえって悪化しておられる方をみかけます。シャンプーや石鹸は低刺激なものの方が良いと思います。

(医学雑誌、アレルギーの臨床 25, 180-183, 2005に掲載された院長執筆記事の内容の一部を改変し、加筆)

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