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男性型脱毛症(AGA)

男性型脱毛症(AGA)は、額の生え際と頭頂部を中心に、髪の毛の成長期が短くなりコシやハリのない細く短い髪の毛のまま抜けてしまい。髪の毛のボリュームが少なくなるため、前頭部や頭頂部などが次第に薄くなって、進行すると生えなくなってしまいます。ジヒドロテストステロン(DHT)という男性ホルモンの一つが原因とされ、年齢とともに進行していきます。DHTが多く存在する部分は毛の成長が阻害されるためヘアサイクルが短くなります。具体的には通常2~7年程成太く長く成長して行くべき髪の毛が数ヶ月~1年程度で成長が止まり、抜けていくため細く薄い毛となり短期間で抜けてしまいます。このホルモンに反応して髪の毛がどの程度薄くなるかには遺伝が関与しているとされます。その他ストレスや頭皮環境や生活習慣も原因の一つと考えられます。

治療(保険適応)

外用剤

塩化カルプロニウム液

局所血管拡張作用があり、患部に外用液を塗布することで、抜け毛防止や発毛促進効果があると考えられています。入浴後ほてっているようなときに使うと汗が多く出ることがあります。また時にかぶれる方がいらっしゃいます。

内服薬(保険適応外)

5α還元酵素(5αリダクターゼ)阻害剤内服

男性型脱毛症の原因であるDHTは5α還元酵素の働きによって活性化されますが、この薬剤はDHTの濃度を抑えることで、治療効果を発揮します。5α還元酵素には1型と2型の2種類があります。

日本では2型を阻害するフィナステリドは2005年に発売され、2015年からは後発品も発売されております。1型と2型両方を阻害するデュタステリドは2015年に発売され、2020年に後発品も発売されました。当院では先発品に加え、後発品も処方しております。当院ではフィナステリド(先発品)は28日分単位(シート)の錠剤、フィナステリド(後発品)は28日分単位(シート)の錠剤、デュタステリド(先発品)は30日分単位(シート)のカプセル、デュタステリド(後発品)は30日分単位(シート)の錠剤をご用意しております。

いずれの薬も1日1回内服します。継続的に内服する薬です。

副作用

薬剤承認時のデータでは薬剤によって副作用の頻度の違いはありますが、両剤とも副作用は性欲減退(リビドー減退)が最も多く、その他、薬のアレルギー症状や勃起不全、射精障害、乳房肥大、肝機能障害などの報告があり、いずれの薬剤も性欲減退、勃起不全、射精障害については投与中止後も持続した例が報告されています。

精液への移行について

また両剤とも極わずかですが精液中に移行します。患者さんの受胎能力に影響があるかどうか詳細はわかっておりません。

その他

どちらの薬剤も投与された患者さんで男性乳がんの報告がありますが、どちらの薬剤も男性乳がんの発現との関連性は不明です。

これらの薬剤を服用した方と服用していない方を比較したデータでは低悪性度の前立腺がんの検出頻度は下げるものの、悪性度の高い前立腺がんの検出頻度が高かったという報告がありますが、その後の研究で前立腺がんの悪性度への影響は否定されています。

使用上の注意

1.妊婦が内服すると男子胎児の生殖器官等の発育に異常を起こす恐れがあるため、妊婦には絶対に服用させないでください。小児にも服用させないようにしてください。

2.割れた錠剤やカプセルから漏れた薬剤を触ると皮膚から薬剤が吸収されます。妊婦や妊娠している可能性のある女性、授乳中の女性は触ってはいけませんので、ご注意下さい。もし薬剤に触れてしまった場合には、直ちに石鹸と水で洗ってください。

3.これらの薬は元々前立腺肥大の薬で、前立腺肥大や前立腺がんなどの検診で行う血清前立腺特異抗原(PSA)という血液の検査の値を低下させますので、そのような検査を受ける場合は、検査を受ける施設で、この薬を内服していることを申し出てください。

4.重大な副作用として、いずれの薬剤とも肝機能障害の記載がありますので、定期的な血液検査をおすすめしております。他院や検診などで行われた血液検査の結果をお持ちいただければ、当院での一部の血液検査を省くことができる場合があります。

そのほかの治療選択について

当院では保険適応内の外用薬と保険適応外の内服薬での治療を行っております。

保険適応外の外用剤など他の治療をご希望の方はご相談ください。当院では取り扱いがありませんが、日本皮膚科学会男性型脱毛症診療ガイドライン2017において推奨度の高い外用剤をおすすめしております。

代表的な料金例(税込表示)

初回処方の場合
・フィナステリド先発品28日分単位(シート)総額   12,650円(税込)
・フィナステリド後発品28日分単位(シート)総額     7,480円(税込)
・デュタステリド先発品30日分単位(シート)総額   13,860円(税込)
・デュタステリド後発品30日分単位(シート)総額   10,230円(税込)

2回目以降処方の場合
・フィナステリド先発品28日分単位(シート)総額   11,000円(税込)
・フィナステリド後発品28日分単位(シート)総額     5,830円(税込)
・デュタステリド先発品30日分単位(シート)総額   11,660円(税込)
・デュタステリド後発品30日分単位(シート)総額     8,030円(税込)

初回に検査が必要な場合
初診料+検査料                 総額   4,400~ 7,700円(税込)
検査で問題なければ(結果は後日)
・フィナステリド先発品28日分単位(シート)     +11,000円(税込)
・フィナステリド後発品28日分単位(シート)       +5,830円(税込)
・デュタステリド先発品30日分単位(シート)     +11,660円(税込)
・デュタステリド後発品30日分単位(シート)       +8,030円(税込)

2回目以降で検査が必要な場合
再診料+検査料                 総額   3,300~ 6,600円(税込)
検査で問題なければ(結果は後日)
・フィナステリド先発品28日分単位(シート)     +11,000円(税込)
・フィナステリド後発品28日分単位(シート)       +5,830円(税込)
・デュタステリド先発品30日分単位(シート)     +11,660円(税込)
・デュタステリド後発品30日分単位(シート)       +8,030円(税込)

数種類の薬剤を取り扱っており、薬剤によって料金が異なります。検査の頻度や検査の内容は患者さんの状態や薬剤によって異なります。

電話での順番取り受付
050-5533-3785
           
診療時間
診療終了時刻30分前には来院いただきますようお願いいたします。
時間/曜日
8:30~12:00 - -
15:00~ 18:00 - - -

木・日・祝:休診 土:午前中のみ

           

再診時には便利な「 インターネットでの順番取り受付のご案内」をご利用ください。
※インターネットでの順番取り受付は、再診患者様のみご利用になれます。
※新患の方は直接ご来院ください。

おおしま皮膚科について

おおしま皮膚科は2008年に静岡県浜松市東区宮竹町で開院した皮膚科医院です。これまでの経験を活かし、地域の皆様方のお役に立つよう努力してまいりたいと思います。皮膚についてのどのような小さなトラブルでも、どうぞお気軽にご相談ください。

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